２番
変わっちまったな 愛想を振りまいたり
誰が見たって 好かれそうな服を着たり
俺は落ちぶれて 鏡みたいになって
君は垢抜けて みんなの「キミ」になった
サビの見解でも述べましたが
やはり主人公と君の付き合いは長いようです。
だから昔から君を知っている主人公は、年を重ねるたび綺麗になっていく君を見て「もどかしさ」を感じている。自分が見つけた自分だけの君のはずなのに、気づけば君はみんなの人気者になっていく。
「俺がはじめに見つけていた！」
そう叫びたい気持ちは、言える立場ではないから押し込むしかない。君に固執する自分と、輝きを増していく君を見比べては「自分は落ちぶれている」という自己否定をはじめてしまう。
自分の届かない君が美しくなっていく。なんて皮肉で切ない歌詞なのでしょうか。
サビ２
あっと あっと いう間に
遠くに感じるファンタジー
吐き捨ててしまいたい恋心 Oh Oh
パッと パッと パッと見
お幸せそうでなにより
ときめきが歪みかけている No No
Bad for Bad for Bad for me
このまま君に恋を続けていても
劣等感に苛まれて、ネガティブに陥るだけ。
だから
「吐き捨ててしまいたい恋心」
と本音にないことを願ってしまう。
ここのサビはかなり人間味に溢れたリアルだなと。特に自分の不幸を意にも留めず、幸せそうに日常を送る君を見て「歪んでしまう」と表現している部分。
また常に主人公目線で歌詞が綴られていくから感情移入してしまいやすく「お幸せそうでなにより」という歌詞の皮肉がリスナーの心を切なさで埋め尽くす。
３番
さよなら さよなら それがきっと答えだ
さよなら さよなら わかってるはずなのに
言い出せず何度も曖昧に
忘れたふりでごまかしてる 今も
君を想い続けても心が疲弊していくだけ。
だから「さよならが答え」だと理解している。
しかし時間をかけて形成した恋心が簡単に消えるわけもなく、君のことをどうでもよくなったフリをして日常をやり過ごす。そうしないと自分を保てないから。
ラストサビ
あっと あっと いう間に
引きずり込まれるファンタジー
通り雨みたいな恋心 Oh Oh
あっと あっと いう間に
全然タイプじゃないのに
ときめきが浪費されていく No No
あっと あっと 言う間に
ぬけ出せなくなるファンタジー
得体の知れない恋心 Oh Oh
あっと あっと いう間に
やっぱりタイプじゃないのに
ときめきが無限に増えて行く No No
Bad for Bad for Bad for me笑っちまうほど 夢見がちなのさ
君に会ってから 余計にひどくなったな
とどめを刺された 群青色の涙
俺はまたしても ふりだしに戻ってしまった
- サビ１は恋に引きずり込まれるさま
- サビ２は恋を諦めようとするさま
がそれぞれ描かれていましたがラストは
消えない恋心に対する葛藤
が描かれています。
どんなに意思を固めても、恋心が芽を出してくるから「得体の知れない恋心」と比喩しており、芽を出すだけ傷ついてしまうのも分かっているから「これは良くない」と葛藤している。
葛藤の末主人公は「ふりだし」に戻ってしまう。つまり再び届かない恋心が再熱していくのです。
「バッドフォーミ」ーは叶わない恋の中を永遠に彷徨い続ける悲しみ溢れたロマンチックな男の歌だったのです。
感想
人間味に溢れる歌詞であり、主人公の弱さや汚さが垣間見える部分もありましたが、それも含めて主人公の姿には「カッコよさ」を感じました。何より一途に想い続ける姿や恋心の大きさがかっこいい。
特に長期的な片想いをしたことがある人や、まさに絶賛片想い中の方は感情移入することができたのではないでしょうか。
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【Official髭男dism／バッドフォーミー】
歌詞の意味の解釈でした！(‘ω’)
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