炭酸が弾けるよ
脳みそのストローを辿って
真実はこれからだ
いざゆけ!突撃だ!
「炭酸」は爽やかにはじけるものということで、恐らくは得られる快感や期待感のことを示しているのでしょう。
また、炭酸には「歯を溶かす」みたいなイメージが付きまといます。
あいみょんさんは夜の営みにまつわる表現で「溶ける」という表現をよく用いるので「脳を溶かす快感」みたいな意味合いも込めて「炭酸」なのかもしれません。
そしてまたとびきり元気に
「いざゆけ!突撃だ!」
と歌い上げられます。
流石あいみょん。
「ふたりの世界」のMVが公開されたときに「歌詞にセックスって出て来るのやば!」みたいなことが騒がれていましたが、他の曲でも最近の曲でも当たり前のように歌ってます。
サビ2
なまぬるい空気を吸い込んで
見たことのない聖地を泳ぐ 泳ぐ
ポップな曲調に反して「なまぬるい空気」とされているのはこの曲の中では割と直接的な表現にあたりますね。
確かに「爽やかな空気」なんていったら流石に嘘になるでしょう。
あくまで偽らずに、言葉の一つ一つを別のものに言い換えることで間接的に大人な世界を描いているところに官能的な美しさがあるのかもしれません。
3番
首筋から強く伝わる熱
すごい速さで分かる 僕ら
歌われてることは一貫して”セックスソング”なのでこれといって説明することもないのですが、この場面でも相手の体温を直に感じられるくらい二人が体を寄せ合っていることが示されています。
割とそのままの歌詞ではありますが、それでもダイレクトな言葉は何一つありませんし、ここまでの歌詞でのミスリードも効いているので化けの皮が剥がれることはありません。
これだけの歌詞で結構なことを唄っていながら、一曲通してアダルトな世界を断定する要素が一切なく全年齢対象のポップソングとして機能しているのは官能小説を愛するあいみょんだからこそ成せる業だといえるでしょう。
柔らかいマシマロ頬張って
見たことのない大地を走る 走る
最終的にマシマロを頬張るところまで歌われます。あくまでごく自然なポップな歌詞で。
比喩表現のモザイクをはがしたときに何が起こっているかはご想像にお任せします。
アダルトな歌詞でありながら、人によっては全く気付かない歌詞であるという面白さ。
官能小説を嗜むあいみょんの、官能的な言葉遊びの極致ともいえる楽曲でした…!
感想
音楽という芸術なので別に何を表現しても本質的には問題ないにしろ、大っぴらにエロスを歌うことを嫌う人も世の中には多くいるはずです。
まして、今や世代を超えて愛される存在であるあいみょんとなればより一層でしょう。
しかしそんなのお構いなしに、表現の暴力で大人の想像を掻き立てる楽曲を歌い上げるあいみょん。
そのスタンスは最高にかっこよく映ります。
【あいみょん/マシマロ】
歌詞の意味の解釈でした!
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