2番
はだけるより大胆に
それでいて見たいとこを隠す
もはや芸術的なフォルムで
歌詞の情景は二人の夜の延長線上といったところ。
「見えそうで見えない」を表す歌詞は「届きそうで届かない」という普段抱えているもどかしい心情を写しているのでしょう。
全てをさらけ出さない美学をわきまえている女性は、より一層魅力的に見えるものですよね。
シビれるくらい堪能したい
毒入りの君でも
お好みなら這いつくばって
首輪も付けるぜ
2番のBメロでは僕が犬のように君に飼い馴らされていることが読み取れます。
ただこれは忠犬に成り下がってでも君に近づきたいという好意の大きさを表すものでもあります。
もどかしい恋心。しかしそのシビレや毒もこみこみで堪能したい。
そう思えるほど君に陶酔している。
サビ2
エメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
恋しいのさ 溢れた台詞さえ 君の思うまま
メッセージ性としてはサビ1と同じかなと思います。
ただ最後の一文が
恋しいのさ 今君の未来は 誰のものなの
から
恋しいのさ 溢れた台詞さえ 君の思うまま
に変化しています。
これは「君を手に入れられない不安」が「君に振り回される心地よさ」に変化していることを表しているのでしょう。
僕は君に振り回されると分かっていながらも、その刺激的な時間を堪能しているのです。
ラストサビ
僕に聞こえない様に 何か呟いて
星を纏う君には 誰も敵わないエメラルドのシャツの奥できらめく
生身の君の正体を 夢見る僕の切なさよ
苦しいのさ 今その指先で とどめを指してよ
ただ「刺激的な時間を堪能している」と言っても、恋心の大きさに比例して「手に入れることのできないじれったさ」は太っていきます。
だから最後の歌詞は「とどめを指してよ」と、恋の終演を願う心が描かれています。あくまでも君主体の表現で。
危険なビーナスに振り回される僕は、最後の最後まで君に振り回され、生身の君の正体を見る(君の心を掴む)ことを夢見て悶え続ける。
「エメラルド」は、どうしようもない男の情けない恋話だったのです。
感想
まさにスリリングさとコミカルさが垣間見える歌詞の世界観でしたね。
記事執筆時点では、日曜劇場「危険なビーナス」はまだ第1話しか放送されていない状態ですが、ドラマのスリル感とも非常にマッチしていますよね。
そして記事を書きながら改めて思ったのは、清水さんの歌詞は男の情けないところも容赦なく書くなと。共感してこっちまで恥ずかしくなる部分も多々。
【back number/エメラルド】
歌詞の意味の解釈でした!
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