2番
もう行かなきゃなんて
ガラスの靴で 月にでも帰るの?
君がどう否定したって
素敵なままだよ
<ガラスの靴で月にでも帰るの?>という独特な言い回しが面白い2番Aメロ歌詞。このフレーズは「シンデレラ」と「かぐや姫」の物語を彷彿させますね。
思い通りに縮まらない君との距離感に焦る主人公は、ガラスの靴に期限があったシンデレラのように、そして最終的に月に返ってしまうかぐや姫のように「なにか都合でもあるの?」と皮肉めいた問いを投げかけているわけです。
君の心を奪う怪盗になることを決意している主人公ですが、別に心に余裕があるわけではないのです。想いがストレートな分、比例して強くなる焦燥感も同時に襲ってくるのですよね。
君と出会えた僕と
出会えなかった先の僕を比べて
論文にしたいとこだけど
君の細胞全部の
尊さはきっと伝えられやしない
君自身に君を僕が証明するよ
ここの歌詞は一番back numberぽいと言いますか、本能的な側面ばかりだった主人公の理屈っぽい部分が垣間見えます。
主人公が想像するのは君の有無で分かれる二つの世界線。
<君がいれば不可能なんかない>という主人公ですが、裏を返せば君がいなければ不可能だらけということになります。
だからこそ「二人の自分を比べると、簡単に君の素晴らしさが分かるよ?」と言いたいわけですね。
とは言っても、そんなことは現実的でもないです、間接的にもほどがあります。
だからもっと直線的に、君のいる世界線で素敵になった僕が君を幸せにすることで君の素晴らしさを証明する(君自身に君を僕が証明するよ)と言っているのです。
細かく紐解いて見るとすごくポジティブで素敵な理屈でした、、、
ラストサビ
これから君を奪って
夜空を抜けて
宝石みたいな 街を飛び越えて
君が想像した事ないくらい
眩しい世界を見せてあげるそのまま海を渡って
春風に乗って
虹を蹴散らして 空にばら撒いて
君は今日も明日も君のままでいていいんだよ
君がいれば僕に不可能なんか無い無い
最後はやはり君に手を伸ばして、君の落ち込んだ心を奪い去って、そして暗闇の世界から脱出して眩しい世界に飛び込んでいきます。
<君の笑顔 盗む奴から 君を盗むのさ>
<眩しい世界を見せてあげる>
<君は今日も明日も君のままでいていいんだよ>
君のために生まれた君だけの怪盗は、君の心の闇を襲撃して彩りある未来に連れて行ってくれる、世界一の盗人だったのだ。
感想
きっと誰もが好きな人のためならオンリーワンの怪盗になるんだろうなと、自分もいつかそんな怪盗の任をやりきってみたいなと思いました。
そしてback numberの理屈っぽい歌詞も、現実離れした空想的な妄想世界もやっぱり好きだなと。
恥ずかしいくらいいけると思い込んだり、かと思ったら理屈っぽく考えて勢いが落ちてしまったり、時間が経てば妄想が加速してやはりいけると思ったり、、、
やはり男目線で描かれるbacknumberはリアルだ。
【backnumber/怪盗】
歌詞の意味の解釈でした!
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