【YOASOBI】の「ラブレター」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ きっかけは一枚の手紙
✔ 綴られたまっすぐな想い
ラジオリスナーが送った一枚の手紙がYOASOBIによって音楽になる、というまさに夢のような楽曲。詳しく解説していきます!
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原作は小学生からの手紙
今回紹介していく「ラブレター」は、TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットで放送中の “日本郵便 SUNDAY’S POST” との共同企画で実施している「レターソングプロジェクト」から生まれた楽曲です。
「レターソングプロジェクト」は、番組リスナーから手紙を募り、選ばれた手紙を原作として “小説を音楽にするユニット” YOASOBIが楽曲を作るという夢のような企画。
全国各地から送られた手紙の中から当時小学6年生の ”はつねさん” が音楽への感謝を綴った手紙が選ばれ、音楽になったのが今回の楽曲「ラブレター」です。
YOASOBIのAyaseさんは楽曲について、
“お手紙を原作”としてどのように楽曲にするか考えた際に、僕らの曲になることで、はつねちゃんの「音楽さんへの気持ち」が、より音楽に届くように、という想いに辿りつきました。それを一番に考えてアレンジもしたので、初めて使う楽器を取り入れるなど新しいチャレンジもしています。
とコメントされています。
原作となった ”はつねさん”の手紙はこちらのページに手書きのまま公開中です。
小学生らしい純粋でまっすぐなお手紙。校正もされていない可愛らしい文章ですが、だからこそ心に伝わってくるものがあります。手紙用の紙ではなく五線譜の上に文章が書かれているのがまた素敵です。
短時間で読める文量ですので、興味のある方はぜひ。
楽曲の背景を確認したところで、さっそく歌詞を見ていきましょう…!
歌詞
初めまして大好きな音楽へ
ずっと考えてたこと
どうか聞いてほしくって
(伝えたいことがあるんです)
ちょっと照れ臭いけれど
ずっと想っていたこと
こんなお手紙に込めて
(届いてくれますように)どんな時もあなたの
言葉、声を聴いているだけで
力が湧いてくるんだねえ
笑っていたいよどんな時も
でも辛い暗い痛い日もある
けどね
あなたに触れるだけで気付けば
この世界が色鮮やかになる
花が咲くように
笑って泣いてどんな時だって
選んでいいんだいつでも自由に
今日はどんなあなたに出会えるかな
この世界が終わるその日まで
鳴り続けていていつもあなたのことを求めちゃうんだ
(踊り出したくなる時も)
(爆発しちゃいそうな時も)
救われたんだ支えられてきたんだ
(心が動かされるんです)
(心が満たされていくんです)
ねえもっと触れていたいよ
ずっとそばにいてほしいよ
いつまでも
大好きなあなたが
響いていますようにこんなたくさんの気持ち
ぎゅっと詰め込んだ想い
ちゃんと伝えられたかな
ちょっとだけ不安だけど
きっと届いてくれたよね
全部私の素直な言葉だから
もしもあなたに出会えてなかったらなんて
思うだけで怖いほど大好きなんだ受け取ってどうか私の想いを
さあ
笑って泣いてそんな毎日を
歩いていくんだいつもいつまでも
辛い暗い痛いことも沢山あるけど
この世界はいつでもどこでも音楽で溢れてる
目の前のことも将来のことも
不安になってどうしたらいいの
分かんなくって迷うこともあるけど
そんな時もきっとあなたがいてくれれば
前を向けるんだこんな気持ちになるのは
こんな想いができるのは
きっと音楽だけなんだ
(変わりなんて一つもないんです)
どうか1000年先も
どうか鳴り止まないで
いつも本当にありがとう
作詞:Ayase
歌詞の意味・解釈
1番
初めまして大好きな音楽へ
ずっと考えてたこと
どうか聞いてほしくって
(伝えたいことがあるんです)
ちょっと照れ臭いけれど
ずっと想っていたこと
こんなお手紙に込めて
(届いてくれますように)どんな時もあなたの
言葉、声を聴いているだけで
力が湧いてくるんだ
この楽曲の元となった “はつねさん” のお手紙にはこう綴られています。
「私はいつも音楽というものにすくわれたり支えられたりしていきていたので いいきかいだと思いこの手紙をかかせてもらいました」
「ラブレター」は当時小学生6年生だった ”はつねさん” の手紙を元に音楽へのまっすぐな想いを歌った楽曲です。
それ以上でも、それ以下でもありません。
《どんな時もあなたの言葉、声を聴いているだけで力が湧いてくるんだ》
この曲のメッセージはものすごくシンプルなものです。
いつも自分を救ってくれる音楽への感謝を綴った、少女の可愛らしいお手紙からこの楽曲は始まりました。
サビ1
ねえ
笑っていたいよどんな時も
でも辛い暗い痛い日もある
けどね
あなたに触れるだけで気付けば
この世界が色鮮やかになる
花が咲くように
サビの歌詞でも、ただひたすらに音楽への感謝が続いていきます。
音楽があるから辛くて暗い日も生きていける。音楽を愛する人なら、誰しもそんな経験があるのではないでしょうか。
《この世界が色鮮やかになる 花が咲くように》
音楽があるだけで世界が色づいて見える。そんな想いを歌ったこの歌詞は、実は元のお手紙の「音楽を聞くとふつうの生活に一つ花がさくというか みたされるというか …」という文章から来ています。
今回の楽曲は原作のお手紙が小説と比べると短いこともあり、お手紙からの引用や文章のオマージュがいつも以上に盛り込まれています。
笑って泣いてどんな時だって
選んでいいんだいつでも自由に
今日はどんなあなたに出会えるかな
この世界が終わるその日まで
鳴り続けていて
元のお手紙には、[自分で物事を決められなくて自分の事が見えないけれど、自分の好きな曲の中から聞きたい曲を選ぶのはとても楽しい!!]といった内容がいきいきとした文字で綴られています。
何を聞いて何を好きになるかは、他の誰からも指図されることではありません。
たとえ人生がどうなっていたって、音楽はいつだって自由です。
お手紙の中に「音楽はみんなびょうどうだなと思います」という言葉がありますが、まさにその通り。
《選んでいいんだいつでも自由に》
この歌詞もまた原作の手紙の内容のオマージュです。
少女への音楽への純粋な想いが、こうして音楽になってたくさんの人の耳に届いていると考えると物凄く素敵なことですね…
2番でも音楽への純粋な想いが綴られていきます。
2番
いつもあなたのことを求めちゃうんだ
(踊り出したくなる時も)
(爆発しちゃいそうな時も)
救われたんだ支えられてきたんだ
(心が動かされるんです)
(心が満たされていくんです)
ねえもっと触れていたいよ
ずっとそばにいてほしいよ
いつまでも
大好きなあなたが
響いていますように
2番冒頭の歌詞も、原作となったお手紙の可愛らしい文章ができるだけそのままの形で盛り込まれています。
ここでの《あなた》はもちろん音楽の事です。
《 踊り出したくなる時も 爆発しちゃいそうな時も》
爆発しそうな時、というのがちょっと独特の言い回しですが、ここもほとんど原文そのもの。
歌っている内容自体は一番の繰り返しでやや冗長な感じもしますが、それもまた原作のあどけない雰囲気を醸し出しています。
歌詞を書いているのは他でもないAyaseさんですが、なるべく子供らしい文章の感性が残るように色々と工夫されている感じがしますね。
ikuraさんの可愛らしい歌声や合唱っぽいコーラスも、楽曲の子供らしさに拍車をかけています。
こんなたくさんの気持ち
ぎゅっと詰め込んだ想い
ちゃんと伝えられたかな
ちょっとだけ不安だけど
きっと届いてくれたよね
全部私の素直な言葉だから
もしもあなたに出会えてなかったらなんて
思うだけで怖いほど大好きなんだ
「たくさんの音楽に対することを言ってきたんですけど 伝わりましたか?」
「音楽がなかったら今どうなっているのかなぁ~と思うと大変です」
「音楽大好きです!」
お手紙の最後の方にはこんな文章が書かれていました。
楽曲終盤の畳みかけるような展開も原作通りです。
小学生のお手紙から始まった物語は、いよいよ最後のサビへと進行していきます。
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コメント
僕の知り会いがこんなに有名になっているなんてとてもうれしいです!!
いつも作品が出来た経緯とわかりやすい解説ありがとうございますm(_ _)m
いつも作品を分かりやすく説明してくれてありがとうございます。