2番
不意に思い出したのは
君が生きる時代の明日
起こること
悲しいこと
伝えなくちゃ
どうか奇跡よ起きて
テレビのニュース番組によって、時翔が思い出した「君が生きる時代の明日」。
1923年9月1日。紛れもなく関東大震災の日です。
死者およそ10万5千人、未曾有の大災害。
もはや告白の返事なんかをしている場合ではなくなりました。
一刻も早く避難させなくては、彼女が死んでしまうかもしれない。しかし先述したように、彼の手紙は書いた10日後にしか彼女の元へは届きません。
「どうか奇跡が起きて、一分一秒でも早くこの手紙が彼女のもとへ届きますように。」
願いは届きませんでした。
過ぎていく時と
変わる季節
あれから途絶えた手紙
もう届かない言葉だけが胸を締めつける
その日以降千代子から手紙が届くことは無くなり、時翔の手紙も彼女に送ることはできなくなってしまいました。
結局、時翔からは「好きだから」という想いを伝えられないまま。
「窓の外の雪を眺めながら日本史の問題集を解く。関東大震災は1923年。あの日以来この年号を忘れたことはない。でももう何の役にも立たない。」
原作にそんな描写がありますが、読んでいるこちらも胸が締め付けられます。
サビ2
遥か彼方100年先を
君が見てみたいと願った未来を今
僕はまだ歩いているよ
苦しい想いを胸に抱いたまま
何でもっと早く、震災が近づいていることに気付けなかったんだろう。
自責の念に苛まれながら、彼は千代子が一緒に見たいと願っていた100年後の未来を生きていました。
そんなある日、初めて訪れた友人の家で、「時翔」という名前を聞いた友人の祖父に手渡された一枚の手紙。
そこには待ち焦がれていた、あの見覚えのある文字が並べられているのでした。
そんな僕に届いた手紙
見覚えのある待ち焦がれていた文字
それは君があの日を越えて
僕に書いた最後の恋文
君が君の時代を生きた証を
八千代越えても握りしめて
僕が僕の時代に見るその全てを
いつか伝えに行くよ
それは千代子が、あの未曾有の大震災を越えて、時翔に送った最後の恋文。
不思議な力ではなく、今度は千代子の息子を通じて、直接時翔の元へ届いた奇跡の手紙。
詳しい内容は是非原作を読んでいただきたいのですが、そこには時翔への思いが綴られていました。
震災の発生を伝える最後の手紙も、震災後ではありましたが彼女の元へ届いていたのでした。
「時翔くん、私たち未来のどこかで会えるよね。楽しみにしています。」
残念ながら千代子はこの手紙を残して亡くなってしまったので二人が直接会うことは叶いませんでしたが、この世ではないどこかで、いつか二人が笑い合える日が来るかもしれません。
《僕が僕の時代に見るその全てを いつか伝えに行くよ》
100年の時を超えた二人のラブロマンス。
【YOASOBI/大正浪漫】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
この曲大好き
この曲毎朝聞いてます!