TwitterはこちらApple Musicのレビュー

【Official髭男dism/Anarchy】歌詞の意味を徹底解釈!描かれる「何の価値もない夜更け」とは。

【Official髭男dism】「Anarchy(読み方:アナーキー)」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

注目ポイント

✔ 「何の価値もない夜更け」とは?

✔ 見え隠れする ”人間らしさ”

 

骨助
骨助

髭男の新たな一面が垣間見えるダークな楽曲。一体何について歌っているのか、じっくり考察していきます。

 

 

スポンサーリンク

『コンフィデンスマンJP』主題歌

今回紹介していく「Anarchy」は2022年1月14日公開の映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』主題歌として書き下ろされた楽曲です。

ヒゲダンがシリーズの主題歌を製作したのは「ノーダウト」「Pretender」「Laughter」に続き4作目となります。

 

楽曲について、メンバーは

今回も主題歌を任せて頂き、とても光栄です。このサウンドが劇場で鳴り響く事を想像するとゾクゾクします。そんな曲をこのバンドで生み出せた事がクレイジーで、面白くて、誇らしいです。素敵なきっかけをくれた『コンフィデンスマンJP』チームにとても感謝しています。

とコメントされています。

また藤原さんはTwitterにて「肩の力抜きながら作った力作です!」とも。

 

「Anarchy」、つまり「無秩序」と題されたダークなナンバー。

これまでのヒゲダンとはまた一味違った楽曲ですが、一体何を歌っているのでしょうか。

 

骨助
骨助

さっそく本題の歌詞を見ながら考察していきましょう。

歌詞

耳障りな演説が 頭の中で響いてる
がなるスピーカー垂れ流した 自己嫌悪と葛藤のリピート
「あの頃に戻りたいな」 それ以外に何かないのか?
不平不満は時限爆弾 秒読みを止める名言など持っちゃいない

抜け出せ 悪循環の根強い重力を
鍵付きの部屋の中で下品なポーズ

どうかしてる どうかしてる 浮き足立った心が煙を上げる
リーダーも英雄も信じるまいと怒れる暴徒の眼光
感情の大乱闘 治安の悪さと猿の徹夜は続く
どうかしてる 度を超してる 解りますか?
何の価値もない夜更け

非の打ち所ひとつない 人生なんて歩んじゃない
不謹慎な言葉を日夜 きつめのネクタイで抑えたヴィラン
躾のない自由はない 秩序の加護に飼われて
誇りを持った清き偽善者 傷つけたくないけど何かを噛んでいたい

抜け出せ この集団の根強い重力を
捨てられない粗大なイライラが爆ぜる

何にもない誰も居ない じゃなきゃ怒れない
笑わないで 指を差さないで
理性の半分ない間しか狂えない
笑わないで 指を差さないで

隠し通していたい

どうかしてる どうかしてる 浮き足立った心が煙を上げる
リーダーも英雄も信じるまいと怒れる暴徒の眼光
感情の大乱闘 治安の悪さと猿の徹夜は続く
どうかしてる 度を超してる 解りますか?
何の価値もない夜更け

 

作詞:藤原聡

歌詞の意味・解釈

1番

耳障りな演説が 頭の中で響いてる
がなるスピーカー垂れ流した 自己嫌悪と葛藤のリピート
「あの頃に戻りたいな」 それ以外に何かないのか?
不平不満は時限爆弾 秒読みを止める名言など持っちゃいない

ダークなベースイントロが耳から離れない今回の楽曲「Anarchy」

楽曲の主題を一言で表すならば【無秩序な夜の感情の爆発】であると私は感じています。

 

「なんであの時ああしなかったんだろう」

「でも悪いのはきっと自分だけじゃないだろう」

そんな聞きたくもない自己嫌悪と葛藤の言葉が頭の中で繰り返し鳴り響き、後悔の果てに「あの頃に戻りたいな」なんて何の解決にもならない願望にたどり着く。

そんな無意味で眠れない夜は、よっぽどポジティブな人でない限り誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

今回の曲で描かれているのは、まさにその ”夜” です。

 

もしこの自己嫌悪と葛藤のリピートを止めるような名言でも存在するならば苦悩も解消するでしょうが、そんなものないので不平不満は募りに募っていきます。

感情爆発までのカウントダウンが始まっています。

 

抜け出せ 悪循環の根強い重力を
鍵付きの部屋の中で下品なポーズ

ここでの「悪循環」は、先ほどの歌詞にあった《自己嫌悪と葛藤のリピート》のことでしょう。

 

一曲を通して、歌詞の場所の設定としては《鍵付きの部屋の中》

誰にも見られない自分の部屋で、人知れず眠れない一夜を過ごしています。

 

《鍵付きの部屋の中で下品なポーズ》

この部分の歌詞はオブラートに包まれていますが、意味合いとしては「理性とは対極にある行動」なのだと思います。それこそ自慰行為だとかその類の、悪循環の重力を抜け出すための誰にも見せられない蛮行。

もう感情の爆発が止まらないのだから、そんな行為に逃げるほかないでしょう。

 

それをあくまでポップスの範囲に収まる範囲で表現した藤原さんの技術は流石としか言いようがありません。

 

サビ1

どうかしてる どうかしてる 浮き足立った心が煙を上げる
リーダーも英雄も信じるまいと怒れる暴徒の眼光
感情の大乱闘 治安の悪さと猿の徹夜は続く
どうかしてる 度を超してる 解りますか?
何の価値もない夜更け

もはや誰も信じられまいと怒り、浮足立ち、自己嫌悪と葛藤のループに陥る。

不平不満は爆発して、鍵付きの部屋の中で、理性から遠く離れた下品なポーズをとってみる。

 

そんなめちゃめちゃな感情の夜を、ここではお洒落に韻を踏みながら《感情の大乱闘 治安の悪さと猿の徹夜》と表現しています。

 

《どうかしてる 度を超してる 解りますか?》

自分でももう自分がどうかしてると分かっていながら、もはやどうすることもできない時間の経過。

何も生み出されることのない《何の価値もない夜更け》がこの先も描かれていきます。

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

  1. ぱるおんぬ より:

    ありがとうございます
    丁寧な解説嬉しいです

タイトルとURLをコピーしました