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【米津玄師/POP SONG】歌詞の意味を徹底解釈!米津玄師にとって「ポップソング」とは?

3番

どうかしてる どうかしてる あいつもそいつもみんな変だ
ちょっとついていけない 楽しめない イカれてるエクスタシー
どうかしてる どうかしてる 全てが全部くだらねえんだ
君だけの歌歌ってくれ

シングル「馬と鹿」リリース時のラジオ動画からの発言を引用しますが、米津さんは楽曲「でしょましょ」に関連して、「正義心だとか義憤っていうものの皮を被って自らの後ろ暗い欲求を正当化しようとする大きな流れを見た時に、俺はこれに加担したくないと思った」と語っていました。

 

《どうかしてる あいつもそいつもみんな変だ》

正義の名のもとに、道を外れた人たちを叩き潰してエクスタシー(快感)を得ようとする社会の流れに対し、彼は《ちょっとついていけない》《全てが全部くだらねえ》としてNOを突きつけています。

 

そんな風潮なんか無視して、《君だけの歌歌ってくれ》と。

 

素晴らしいほど馬鹿馬鹿しい
これぞ求めていた人生
君は誰だ 教えてくれよ
どうせ何もないだろう?

「お前の人生なんか馬鹿馬鹿しい」

そんな世の中を飛び交う誹謗中傷の声に、彼はこう答えて見せます。

「確かに俺の人生はくだらない。でもじゃあ逆に聞くけど、君の人生には何かあるのかい?」と。

全てを突き詰めて悲観的に考えてしまえば、どうせなにもないのです。

そもそも世の中自体が全部くだらないのですから。

 

先にも述べましたが、米津さんは「ポップソングを作ること」が自分の使命であると考えています。

そこでは大衆が楽曲を耳にする以上、「最終的には生きていくことや生活していくことを肯定しなければ」なりません。

全部くだらねえからと人生を悲観することは簡単ですが、それは彼の求めるポップソングの在り方ではありません。

 

《素晴らしいほど馬鹿馬鹿しい これぞ求めていた人生》

これほどまでに馬鹿馬鹿しくて、くだらない人生なんて最高じゃないか。

そう歌うことこそが彼の考える、【米津玄師の役割】なのでした。

 

喧しいこと甚だしい
これぞ価値のある人生
誰でもいいけど君がいいんだよ
愛を歌っておくれ

それもまた全部くだらねえ

世の中なんてくだらねえし、別に誰だっていいんだけど君がいい。

「愛を歌っておくれ」

世の中の流れなんか捨ておいて、愛をもって、君らしく人生を生きてくれ。

まあ、それもまた全部くだらねえんだけど。

 

「くだらねえ」という悲観的な思考のその先で、「だったら好き勝手遊ぶように生きてやろうぜ」と生きていくことを肯定してみせた今回の楽曲。

これこそが、彼が行きついた ”POP SONG” の在り方なのです。

 

【米津玄師/POP SONG】

歌詞の意味の解釈でした!

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