サビ2
正しさよりも優しさが欲しい そしてそれを受け取れるのは
イルミネーションみたいな 不特定多数じゃなくてただ1人
君であってほしい
《正しさよりも優しさが欲しい》
時に正論は誰かを傷つけます。
そんな正しさよりも、正しくなくてもいいから誰かを温める《優しさ》が欲しい。
そう主人公は願います。
そして《不特定多数じゃなくてただ1人君であってほしい》。
「凍りついた心には太陽を」という歌詞が1番にありましたが、太陽やイルミネーションは不特定多数の人に対して温かさや輝きを提供するものです。
そうじゃなくて、”君” だけにこの想いは伝わって欲しい。
そんな風に、2番のサビでは主人公の ”君” に対する感情が少し具体的に描かれています。
3番
かけた言葉で 割れたヒビを直そうとして
足しすぎた熱量で 引かれてしまったカーテン
そんな失敗作を 重ねて 重ねて 重ねて
見つけたいんだいつか 最高の一言一句を
失敗を重ねながら、いつか想いを伝られる最高の言葉を見つけたい。
そんな想いを歌ったこの部分の歌詞は言葉遊びのオンパレードです。
《かけた言葉》は「掛けた言葉」とも「欠けた言葉」とも取れますし、《割れたヒビ》は「割れたひび」とも「割れた日々」とも受け取れます。
また、2番の「=」という歌詞を受けて、《かけた》《割れた》《足しすぎた》《引かれて》というように四則演算が勢ぞろい。
ヒゲダンらしく遊び心のある魅力的な歌詞ですね。
ラストサビ
言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたとして
時間が経ってしまえば大抵 記憶から溢れ落ちて溶けていって
消えてしまう でも
絶えず僕らのストーリーに 添えられた字幕のように
思い返した時 不意に目をやる時に
君の胸を震わすもの 探し続けたい 愛してるよりも愛が届くまで
もう少しだけ待ってて
ここまで「夢中になると形は崩れ落ちて消えてしまう」という意味で《言葉はまるで雪の結晶》と表現されてきましたが、ここでは「時間が経ってしまえば言葉は雪のように記憶から消えてしまう」という意味合いがプラスされています。
そして雪の結晶のように結局言葉は消えてしまうけれど、僕の言葉が思い返した時に絶えず胸を震わすものであってほしい。
僕らのストーリーの中で、誰の目にもわかりやすく、消えずに残り続ける「Subtitle(字幕)」になってほしい。
そんな具合に、ここで「Subtitle」という楽曲のタイトルの意味がようやく回収されています。
【音のない世界で再び出会った二人】を描いたドラマの主題歌として、あまりにも秀逸で素敵なタイトルです。
言葉など何も欲しくないほど 悲しみに凍てつく夜でも
勝手に君のそばで あれこれと考えてる 雪が溶けても残ってる
最後の歌詞で、たとえ言葉が消えてしまっても心の中で消えない ”君” への想いを綴って、楽曲は幕を閉じます。
伝えたい想いを上手く伝えられないもどかしさと、それでもいつかこの愛が届くまで待っていて欲しいという主人公の願い。
一方の耳が聴こえずに上手くやり取りができない中でお互いに懸命に想いを伝え合う、というドラマのストーリーを受けて楽曲を聴くとさらに心が熱くなります。
【想いを伝える】ということをどこまでも嘘偽りのない言葉で表現した冬にぴったりのラブソング。
【Official髭男dism/Subtitle】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
素晴らしい!!ヒゲダンも考察も素晴らしい!
僕も考察をしてみましたがここまで自分と同じ考察はなかったのですごく嬉しかったです!
歌詞の意味を理解していっぱい聴きます!
役に立ちました
素晴らしい!
素晴らしい