2番
君の欠点ばかり漁って
孤立無援の罠を潜って
深い曹操に自ら溺れて
涼しい顔で笑って
そっと涙を零すのなんで
渡りたくないのにどうして
敢えて欠点ばかりを探るのは
君のことを嫌いになって忘れたいから。
そして、孤立無援とは、
頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま。
君を嫌いになろうとして、君を遠ざけた主人公ですが、結果的に自分が一番孤独を感じてしまっているのです。
でも周りの人間や君に苦しんでいる姿は見せたくないから、涼しい顔で笑ったふりをして、誰もいないところで涙を流すのです。
この背景を踏まえておくと、冒頭フレーズ(“〜繰り返すの”まで)の、歌詞とは真反対の明るさにも納得できるのではないでしょうか。彼女は心で叫びながらも強がっているのです。(MVでは一瞬だけ涙ぐんだ表情も映ります)
出会いがあれば別れがあるとはいえ、切なすぎますね。
ずるいよ ずるいよ
痛い痛いの飛んで行けって
もういいよ もういいよ
君の意味になれないなら
上昇気流 奪って 引き止めたりしないで
簡単に可能性 与えないでいてね
自分はこんなにも心を痛めているのに
彼は平然としているのでしょう。
だから、ずるいよ ずるいよと言っている。
上昇気流とは、大気の鉛直上向き方向の運動のことで、ここはMVとリンクしています。最後の最後で主人公は彼(土星[サターン])に会いに行こうとしているのです。
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3番
<中略>
何が抗うの 何を憎めるの
預けないでいてよ
最後の希望を託して、土星(君)のもとへ向かっていった主人公でしたが、結果的には空振りしてしまいます。(MVでは土星ではない星に着陸してしまうシーンが描写されています)
そして、ほぼ同タイミングで、土星に向かって心の叫びを訴えるようなシーンが描写されます。
歌詞的には
「おいでって おいでって おいでって」
と叫ばれているのですが
このシーンで主人公は、彼に対して今までの恋心だとか想いだとかを懸命に伝えていたのではないかと思われます。
ラストサビ
(中略)
当てはまってても 抗っていたいよ
今宵も水に 溶けてお休み
罰があってても 振り向かないよ
単純に慎重に 泳いでいたいの
当てはまってても 争っていたいよ
今宵も水に 溶けておやすみ
泥まみれでも 信じさせてよ
異なる自分を愛していたいの
ラストは、土星(サターン)が爆発するシーンが描かれる。
これは
- 彼に対する想いに踏ん切りを付けたこと
- 彼との関係が完全に終わったこと
を意味するのでしょう。
- 振り向かないよ
- 信じさせてよ
などの歌詞が意味するのは
別れの結末を選んだ自分を信じたい
という気持ち。
彼に恋をしていた自分より愛せる
異なる自分の将来を望んでいるのです。
感想
いかがでしょうか。
「サターン」との相関がかなり強く、
孤独を感じたり、心張り裂けそうになりながらも、新しいスタートラインに立つ。
という、
切なくも背中を押してくれる物語
だったのではないでしょうか。
【ずっと真夜中でいいのに。/ハゼ馳せる果てるまで】
MVと歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
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