この曲はただの下ネタではない。
官能的な表現で話題を生んだ
【あいみょん】の
「満月の夜なら」について
歌詞の意味を徹底的に
考察および解説していきたいと思います。
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楽曲の基本情報
今回紹介していく「満月の夜なら」は、あいみょんの第4弾シングル。本楽曲の注目すべきは軽快なギターストロークもさることながら、意味深かつ扇情的に描かれる「官能的な歌詞」です。
「下ネタ?」と誰もが気付くほどの、男女の性愛描写が比喩表現を使って綴られていきます。
異質的な本楽曲の歌詞についてあいみょんは
歌詞は官能的な内容。
いつも歌詞の内容は聴き手に妄想させてなんぼやなと思っているんですけど、今回は特にそうですね。この曲は「アイスクリームってなんの例えなんだろう?」とか「スパンコールってもしかしたらあれのこと?」とか「『満月の夜なら』っていうタイトルは歌詞のどこにかかっているんだろう?」とか、いろいろ妄想を膨らませてもらって、何回も繰り返し聴いていただけたら本望です。
とコメントを残しています。
ちなみにコメント内の官能的とは
性的な欲望をそそるさま
を表す言葉です。
そして、これを前提としたうえで、リスナーの妄想次第と言っています。
官能的な歌詞と断言したうえで、リスナーの妄想次第とは、、、
しかし本楽曲の歌詞を細かく読み取った後、筆者はただの「エロ」だとは感じませんでした。むしろ日常にあってほしい愛情や焦らされるほどに高まっていく恋心が描かれており、丁寧に愛を深めていく二人が微笑ましくも思えました。
是非最後まで読んで頂きたいです。
本題の楽曲考察に移っていきましょう。
楽曲名「満月の夜なら」とは
タイトルから本楽曲を取り巻く情景が「夜」であることが容易に想像される。
ただ着目したいのは
「満月の夜」であること。
この「満月」は夜を具体的に想像させるだけではなく、実は「狼男」を連想させる意図が含まれています。
狼男とは「フランケンシュタイン」「吸血鬼」と並び三大怪物と称される伝説上の生物です。古くから狼男は、満月の夜に満月の光を浴びて変身すると言い伝えられています。(※諸説ありますが一般的にそう)
そして狼男は爪や牙が特徴的であり、野生的で肉食的な側面を持つと言われています。
つまり「満月の夜なら」というタイトルは
獰猛的になる夜
と解釈することができます。
簡単に言うと肉欲が盛んになるのです。
ここまでの内容でタイトルに込められているであろうメッセージ性は、ぼんやりと見えてくるのですが「満月」を更に深掘りすることで、隠されたメッセージの輪郭がより明確化してきます。
これは男女の性にまつわる話。
満月の夜は
「緊張が高まりホルモンバランスが乱れる」
と言われています。これにより
男女ともに衝動的な感情
に駆られてしまうそうです。
ちなみにホルモンバランスが乱れる理由は、満月の日には地球をはさんで月と太陽が一直線に並ぶために、ちょうど正反対の位置から月と太陽、両方の引力が地球に左右する、つまり両極端から強く引っ張られる力が働くためと考えられています。
長々と語ってしまいましたが結局言いたいのは、満月の夜は思考より「本能」が先に動いちゃうってことです。
上記を踏まえたうえで本題の歌詞考察に移っていきましょう。
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歌詞
君のアイスクリームが溶けた
口の中でほんのりほどけた
甘い 甘い 甘い ぬるくなったバニラ横たわる君の頬には
あどけないピンクと更には
白い 深い やばい 神秘の香りもしも 今僕が
君に触れたなら
きっと止められない最後まで溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないでいてディープな世界 夜は魔界
暗いルームではルールなんてない
君のさりげない相槌だって
僕は見逃さない
イエスかノーかは別として
君の声仕草が物語る
心踊る 夜彩る 指が触れるもしも今2人の指先が強く絡み
熱く離れないと分かったなら溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは言わずもがな分かるでしょう
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 焦らないでいて甘いアイスクリーム
体温を上げる小さなスクリームが
ラブリー 耳元を狂わすよラブリー
淡いルームライト
ピンクの頬が杏色に照らされて
スパンコールのように弾けて溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないで溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは言わずもがな分かるでしょう
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 焦らないでいて作詞作曲:あいみょん
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歌詞の意味・解釈
1番
君のアイスクリームが溶けた
口の中でほんのりほどけた
甘い 甘い 甘い ぬるくなったバニラ
官能的な歌詞。
あいみょんがインタビューで語っていたことを踏まえて歌詞を眺めてみると、歌い出しからかなり強烈な内容になっていることが分かります。
はじまりの情景では
「ディープキス」
を交わす二人が描かれており、
それを確信させるのは
口の中でほんのりほどけた
というフレーズ。
おそらくアイスクリームは「君の口内」的なもので、舌先から伝わる体温を「ぬるくなったバニラ」と比喩しています。
「バニラ」「アイスクリーム」など、可愛い単語で構成されているから流し聴きするだけではまず意図が分かりませんよね(笑)
横たわる君の頬には
あどけないピンクと更には
白い 深い やばい 神秘の香りもしも 今僕が
君に触れたなら
きっと止められない最後まで
「あどけないピンク色をした頬」「神秘の香り」など、主観的に描かれる情景から主人公にとっての君がとても魅力的であることが伝わってきます。
そんな魅力的な君がキスを交わした後に、頬を赤らめてこちらを見ているのです。主人公からして「止められない」となるのは必然的。何より今日は「満月の夜」ですからね。
余談ですが
白い 深い やばい 神秘の香り
は顔を赤らめてしまうくらい淫らな歌詞ですよねきっと。だってこれ完全に下のあれですよね。
サビ1
溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないでいて
ここのサビで本楽曲の歌詞が欲情を喚起させるだけで留まるものではないことが分かる。
「~してあげたい」「優しく教えるよ」などの歌詞から伝わるのは、過不足なく与えようとする丁寧な愛情。焦らず急がず、一つ一つステップを踏んで確実に君との距離を近づけていくのです。
心からの愛が伝わる。
そして「夜は長いから」に見え隠れする、
「君と長い時間戯れていたい」
という欲望。
そう、官能的な歌詞で綴られる本楽曲は
大好きな人との時間を大切かつ丁寧に過ごしたい。
という純情が込められているのです。
やはり官能的や下ネタという言葉で片付けていい歌詞ではないですね。
さて2番に続きます。
更に歌詞を追っていきましょう。
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コメント
私は違う解釈をしています。
「君のアイスクリーム〜ぬるくなったバニラ」は本当はこの曲の最後にくるフレーズだと思います。お互いの意志が重なり、結ばれた最後に、キスとは違う本当のエロス(彼女の愛○)の意味だと思います。あと、触れられてなかったのですが、曲の最後のアッアッあー、アッアッアー、あーあああーは結ばれた時の声だと思ってます。あいみょんの声を聞いて感激してます。
でも、あいみょんはその人の感じるままでいいので、正解はないと言ってますよ。