【あいみょん】の「マシマロ」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。
✔ ポップで疾走感のあるメロディ
✔ その正体はアダルトな”セックスソング”…?
一見すると万人が楽しめる爽やかな楽曲。しかしよく歌詞を見ると、かなりえげつない事を歌っています。是非最後までお読みください…!
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爽やかな楽曲に隠されたエロス
今回紹介していく「マシマロ」はあいみょんの3作目のフルアルバム『おいしいパスタがあると聞いて』収録曲。
アルバム発売日である2020年9月9日には同楽曲のMVも公開されています。
全編コラージュの独創的で愛おしい映像は必見です。
一見すると、少年が冒険にでも出かけているようなポップで愉快な楽曲。
しかし既にお気付きの方もおられると思いますが、歌っている内容は完全に夜の営みについてです。
過去の楽曲でいえば「満月の夜なら」や「二人だけの国」に近いような、間接的な表現に大人のエロチシズムが詰まった楽曲となっています。
ここまでポップな存在になってもなお、さらっとこうした楽曲を歌ってMVまで作ってしまうところがあいみょんらしくて素敵ですね…
楽曲名「マシマロ」とは
「マシマロ」とはあの甘くて柔らかいお菓子であることに間違いはないんですが、比喩表現ですので実際に指しているのはもっと別のものです。
あいみょんさんはこの楽曲について、インタビューにて
これ、ドエロイですよね(笑)。男性が女体を冒険する様子を、なるべく直接的な言葉を使わずに歌うセックスソングなんです。でも、人によっては気づかない。それで良いんです。一種の遊び心なので、気づいた人が『おぉ!』って思ってくれれば。
官能小説に出てくる表現って、とても音楽的だと思います。雫、茂み、丘といった単語で、すごく意味深ん世界を描く。私がやっている音楽は時間的な制限があります。だから、官能小説みたいな比喩を使って、リスナーに想像してもらいたいんです。ちなみに、私は丘って単語が一番好き(笑)https://ddnavi.com/interview/667536/a/ より引用
とコメントされています。
楽曲の背景にあるのは、あいみょんさんが愛読していることを公言されている官能小説の表現技法。
歌詞の内容は本人もおっしゃっている通り ”ドエロイ” もので、歌詞の中では「マシマロの丘」という形で「マシマロ」が登場していますので、要は女性の体の隠語です。
この楽曲名が歌詞の内容とどう関与しているのでしょうか。
さっそく本題の歌詞を見ていきましょう!
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歌詞
こんな幸せできすぎている
むしろ夢であれよ、と思う
目の前にあるマシマロの丘
チョコレイトで汚したい神様がいたんだな
冴えないこの僕の身体にも
真実はこれからだ
いざゆけ!愛の中を!心地よいリズムに乗って
見たことのない大地を走る 走る野暮な考え思い描くよ
もはや夢に近い妄想で
眠れる美女とマシマロの丘
ある程度まで汚したい炭酸が弾けるよ
脳みそのストローを辿って
真実はこれからだ
いざゆけ!突撃だ!なまぬるい空気を吸い込んで
見たことのない聖地を泳ぐ 泳ぐ首筋から強く伝わる熱
すごい速さで分かる 僕ら心地よいリズムに乗って
見たことのない大地を走るなまぬるい空気を吸い込んで
見たことのない聖地を泳ぐ柔らかいマシマロ頬張って
見たことのない大地を走る 走る
作詞:あいみょん
歌詞の意味・解釈
1番
こんな幸せできすぎている
むしろ夢であれよ、と思う
目の前にあるマシマロの丘
チョコレイトで汚したい
あいみょんさんの発言にあった通り、「マシマロ」は紛れもなく男性が女体を冒険する様子を描いた ”セックスソング”。
しかしその表現は見事なまでに間接的でポップな言葉に置き換えられていて、人によってはアダルトな内容だとは全く気づかないくらいにオブラートに包みこまれています。
楽曲は「こんな幸せできすぎている」という楽し気なリリックからスタート。
《お菓子の国を冒険している子供なのかな》というミスリードを大胆に誘っており、実際この部分の歌詞だけ見ればそうとしか思えないのですが、一度見方を変えれば「白くて柔らかい女体を汚したい」というかなりえげつない事を歌っています。
「冒険を前にワクワクしている少年の歌」だと言えばあながち間違いではないような気もしますが…(笑)
「マシュマロ」「チョコレート」ではなくあえて「マシマロ」「チョコレイト」と言葉を崩してあるのは単なる言い換えではなくて、恐らく《お菓子のことじゃなくてアダルトな比喩だよ》という暗示なのでしょう。
神様がいたんだな
冴えないこの僕の身体にも
真実はこれからだ
いざゆけ!愛の中を!
これまた「こんな所を冒険出来てなんてラッキーなんだ!」という内容を歌っているのですが、オブラートをはがすと年齢制限がかかります。
「神様がいたんだな 冴えないこの僕の身体にも」と、あえてここで【身体】に焦点を当てているのもきっとこの曲が肉体関係を歌おうとしていることを暗示しているのでしょう。
「真実はこれからだ いざゆけ!愛の中を!」
この歌詞だけを見れば本当に純真無垢で、『みんなの歌』あたりで流れてそうなくらいの清潔感を感じますが実際は……。
あいみょんさんの言葉遊びにより、見かけ上の曲の内容と実際に歌っている内容が驚くほど異なるものになっているのです。
サビ1
心地よいリズムに乗って
見たことのない大地を走る 走る
サビもここまでの歌詞同様。
軽快で疾走感のある詞ですが、実際には見たことのないような女性の体に胸を躍らせている男の様子を描いています。
純真な少年少女はこの心地の良いサビを聴いてアダルトなだとは気づかないだろうし、あいみょんも罪なことをしたものですね…(笑)
2番
野暮な考え思い描くよ
もはや夢に近い妄想で
眠れる美女とマシマロの丘
ある程度まで汚したい
目の前で横たわる美女を前に夢に近い妄想を膨らませる男。
ここで「眠れる美女」というワードで改めて《ファンタジーな物語なんだな》という錯覚へとミスリードしています。
インタビューの中にもありましたが、「丘」はあいみょんさんが最も好きな官能表現。
官能小説の中では「双丘」のような形で使われることが多いようです。意味は女体の一部の隠語なので気になる方はご自分で調べていただければ…。
意味深な言葉の数々で、官能小説のように否が応でもリスナーの想像は掻き立てられます。
この後もあいみょんらしい大人な言葉遊びの連続です。
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