3番
君の普段着 畳む途端に
片付いた理屈の中で 吸って吐いて
だって大丈夫だって
終わりが近いと 仲良くなれたし
桃鉄勝って 君が寝落ちして
自分の好き<君の好き
が何よりも大事で
同じ気持ちって
気づいちゃダメみたいな
さよなら ばっか だよ
ここではなんてことない二人の日常が描かれています。
《桃鉄勝って 君が寝落ちして》
別に誰も悪くないし、仲が悪かったわけでもないけれど、自分より相手の気持ちの方が何よりも大事で。
《同じ気持ちって 気づいちゃダメみたいな》
ここでの《同じ気持ち》というのは恐らく「別れた方がいい」というこの恋愛のゴールだったのではないでしょうか。きっと二人とも同じ気持ちだけど、気づいたらそこで関係が終わってしまうから、気づいちゃいけない。
なんとも切ない関係です…
《さよなら ばっか だよ》
どれだけ過去を振り返っても「さよならばっかだよ」。
結局自分はあの時何も言えなかった。さよなら。私は「馬鹿だよ」。
最後のダブルミーニングが痛切に響きますね…
いよいよ楽曲はラスサビへ。主人公はこの思い出への未練を何とか断ち切ろうとしています。
ラストサビ
言っとけばいいのに ばかじゃないのに
在り来りだろうけど
僕には 君を思い返す日々で過ごしていける
もう居ないのに 惹かれ合うのに
一瞬の夏だったよ
ありがとう
僕に残ってる 引き摺る温もり
ずっと まだ目の前に
ここまであの夏の恋への後悔が歌われてきましたが、それでも最後に彼女は前を向いているように思えます。
《僕には 君を思い返す日々で過ごしていける》
ここまでの歌詞では《過ごしていける?》と疑問形でしたが、最後は《過ごしていける》とはっきり言いきっているのです。根拠はないけど、きっと大丈夫。そんな彼女の意志を感じます。
MVでは二人の関係を切り離そうとするハサミから二人は必死に逃げ回るのですが、最後は主人公自らハサミで赤い糸を断ち切って【GAME CLEAR】を迎えます。MVを通して描かれるゲームの中で、そのトゥルーエンドは自らの手で過去の恋愛と決別することだったのです。
《ありがとう》
過去を悔やみながらも、サビの最期にはあの一瞬の夏への感謝が綴られています。
君の温もりはまだ脳裏上に残っているし、未だに惹かれ合ってしまうけれど、それでも。
あくまで最後は前向きな、ひと夏の失恋の歌。
【ずっと真夜中でいいのに。/ばかじゃないのに】
歌詞の意味の解釈でした!
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コメント
いつも楽しく読ませて頂いています!
骨助さんの考察を見てからもう一度曲を聴くのにすごくハマりました笑
ACAねさんの伝えたいことを論理的に考察されていて本当にすごいなといつも感動しています。これからも一読者として応援します!
コメントありがとうございます m(__)m
そう言っていただけると本当に嬉しい限りです。
今後もご期待に沿えるよう頑張ります…!
いつも歌詞考察お疲れ様です!
今回も歌詞に隠された意味がたくさんあり、私は途中で挫折してしまいました…笑
ACAねさんはいつも歌詞の一言一言にしっかり意味を含ませているし、
それを考察している骨助さんも本当にすごいな、と毎回のように感激・尊敬をしています。
これからも引き続き参考にさせていただこうと思っています。
今後とも応援しています!頑張って下さい!
コメントありがとうございます!
すごいのはACAねさんだけですが、そう言っていただけるとライターの冥利に尽きます…