生まれた場所が木の上か地面の中か それだけの違い
許されないほどにドライなこの世界を 等しく雨が湿らせますように
ここで描かれているのはピーナッツとナッツの違い。
木の実であるナッツは木の上で育ちますが、ピーナッツは漢字で「落花生」と書くようにマメ科ラッカセイ属に属し、土の中で育ちます。
でも、逆に言ってしまえば違いはたったそれだけ。
しかし残念ながら、生まれた場所が少し違っただけで、差別や戦争が生まれる許されないほどにドライな世の中です。
生まれや育ち、考え方や趣味嗜好が違えど、全ての人に等しく幸せが訪れますように。
《許されないほどにドライなこの世界を 等しく雨が湿らせますように》という歌詞にはそんな思いが込めれれているのではないでしょうか。
サビ2
時に冷たくて 騒がしい窓の向こうyou know?
星の一つも見つからない 雷に満ちた日があっても良い
ミスだらけ アドリブ任せのShow, but I know
所詮ひとかけの日常だから 腹の中にでも 流して寝よう
先ほども説明しましたが、ここは「SPY×FAMILY」の主題歌としてというよりも、もっと広い意味で私たちリスナーに向けて歌った歌詞であると感じています。
人は誰しも秘密を抱えて生きていて、なかなか誰の前でもありのままで、というわけにはいかないものでしょう。
《時に冷たくて 騒がしい窓の向こうyou know?》
普通を装って生きていても、傷つくことなんていくらでもある冷たく騒がしい世の中です。
そんな世の中で、彼らは《星の一つも見つからない 雷に満ちた日があっても良い》と歌い上げてみせます。
《所詮ひとかけの日常だから 腹の中にでも 流して寝よう》
この楽曲はこの冷淡な社会で、日常を照らすような強烈なパワーを持った楽曲であるような気がします。
ラストサビ
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?
とっておきも出来合いも 残さずに全部食らいながら
普通などない 正解などないLife, and I know
仮初めまみれの日常だけど ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
この一掴みの奇跡を 噛み締めてゆく
《普通などない 正解などないLife, and I know》
でも、ここに僕がいてあなたがいる。
あなたの本性なんて知らないかもしれないし、僕の本性をあなたは知らない。
だけどたとえそうだとしても、そんなことはどうだっていいと思えるほどに素敵な、奇跡のような日常がこの物語にはあります。
袋に詰められたミックスナッツの中で、木の実のふりをして生きるピーナッツ。
凄腕スパイ、超能力少女、殺し屋の3人による偽りの家族を描いた「SPY×FAMILY」。
その主題歌として、これ以上ないくらいに作品の世界観にマッチした楽曲であるように感じました。
【Official髭男dism/ミックスナッツ】
歌詞の意味の解釈でした!
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