2番
思い違いだらけのメチャクチャな過去を
振り返るたび未熟さにむず痒くなるけど定規で書いたような将来の雛形を知らぬ強さに
何故だか僕らは
不可思議に救われたりする
- Aメロでは過去から今
- Bメロでは今から未来
がそれぞれ描かれています。
思い通りにいかないことが多かった過去を振り返ると同時に、今の自分を顧みて成長を実感しているのがAメロ。そしてその成長値から未来の自分に期待しているのがBメロといったところです。
ちなみに雛型というのは、お手本を表す言葉。つまり「雛型を知らない強さ」とは、予想もできない将来の強さを示しています。
定規で書いたような一次関数の成長ではなく、パラボラのような二次関数の成長を果たしていくと心に決めているから、定規で書いたような雛型の強さ(一次関数)ではなく、定規で書いたような雛型を知らぬ強さなのでしょう。
サビ2
暗い部屋に鳴り響いた誰かの鼻歌
声ですぐにわかったよ
ずっとここにいたんだろ君が僕に歌い継いだいつかのララルラ
胸ポケットで密かに
呼吸をしている夢ならば
必ず僕がちゃんと叶えておくよ
固い誓いを いまたてよう
ここではじめて「誰か」「君」という主人公以外の存在が登場します。この人物には主人公と同じように新生活に対する不安や悩みを抱え、なおかつ希望を持ち続けている人が当てはまるのでしょう。
「胸ポケット」がある部分には、言うまでもなく心臓が位置している。つまり後半部分の歌詞は「隠せない心臓の脈打ちと同じくらい止まれない夢があるなら、まずは僕が叶えて見せるよ」と言っているのです。ここはラストフレーズに繋がります。
ラストサビ
互い違いに歩き出した僕の両足は
どんな未来のアスファルト
踏みしめていくんだろう
靴底を擦り減らしてドアの向こう側
まだ遠くて不確かでぼやけてる理想像も
追い越すような軌跡を描いていけるよそして遥か先をゆく
どっかの僕が迷わないように
眩い光放ってみせるよ
いつかきっと いつかきっと
前半はサビ1と同じく未来に対する希望が色濃く描かれています。
そして後半はサビ2の後半と繋がる部分。
パラボラ(放物線)に乗って成長していくことを前提に、自分と同じように悩む人たち(サビ2の君のような人)の光になりたいと言っています。
新生活に怯えていた主人公は、時間をかけて悩んだことで未来をポジティブに捉える道を選んだわけです。
「いつかきっと」が繰り返される部分から根拠のなさだったり、自信のなさだったりという人間らしい一面が垣間見えますが、それでも前向きに進んでいこうとしているのです。
「パラボラ」は右も左も分からない自分に対して、未来の成長を信じる大切さを説いてくれる。あなたがいま不安を感じているのならば、それは成長の暗示なのかも知れない。
感想
時期が時期だけに歌詞がダイレクトに刺さった方も多いのではないでしょうか。
新生活に立ったとき、すなわち「まっしろ」な状態は、何色にも染まる可能性がある。それを分かっているから不安や期待を感じるわけですが、そんな時期こそ成長を信じて楽しんでいきたいものだなと思いました。
人間味あふれる歌詞に結果的に前向きになれる。共感深い歌詞だったと思います。
人気記事:【Official髭男dism】歌詞の意味解釈やおすすめアルバム、バンド情報のまとめ!
【Official髭男dism/パラボラ】
歌詞の意味の解釈でした!(‘ω’)
スポンサーリンク
コメント
分かりやすかったです!
ありがとうございます