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【クリープハイプ/幽霊失格】歌詞の意味を徹底解釈!尾崎世界観自身が楽曲を解説!

【クリープハイプ】「幽霊失格」について、歌詞の意味を徹底的に考察および解説していきたいと思います。

 

読みどころ

✔ 尾崎世界観本人の歌詞解説
✔ 幽霊は比喩表現?
✔ 幽霊失格の正体とは?

 

サルー
サルー

作詞者本人が歌詞を解説してしまうという異質なナンバー。これまたすごく面白い解説でしたので、ぜひ読んでみてください!

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尾崎世界観が自ら歌詞を解説したナンバー

→Apple Musicでフル視聴する

 

今回紹介していく「幽霊失格」は、2020年9月18日にデジタルシングルとしてリリースされた楽曲。

 

そしてなんと本楽曲はクリープハイプのオフィシャルYouTubeチャンネルにて生配信された歌詞解説生番組「歌詞の学校 クリープハイプのキケンナコトバアソビ!」内で、尾崎世界観自身が歌詞の解説を行っていました

 

サルー
サルー

本人が歌詞を解説しているなんて異例中の異例ですよね。いつも本サイトでは歌詞を独自解釈していますが、幽霊失格に関しては尾崎先生の解説を中心に記事を執筆させて頂きます。

 

楽曲名「幽霊失格」とは

「幽霊」には

  • 死者のたましい。

という意味の他に

恨みや未練を訴えるために、この世に姿を現すとされるもの。

といった「未練の象徴」を示す意があります。

 

サルー
サルー

本楽曲においては後者の意味合いが強いです。

 

ちなみに「幽霊」に対して尾崎さんは

幽霊は比喩表現ということでもあるんですけど、幽霊の歌としても成立するように書いています。そこはやっぱり断定はしたくないので、どっちにもいける。

とコメントをしています。

 

おそらく大多数の方が「幽霊=比喩表現」という線で解釈を進めると思うのですが、敢えて比喩表現ではないと仮定して解釈すると、亡き恋人を思うとても切ない歌になります。

 

サルー
サルー

どちらも面白いのですが、本記事では前者の比喩説で歌詞を見ていきます!

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歌詞

そんな夜を一人で歩いてる
ふいに後ろで誰かの気配がして
振り向いても誰もいないのはわかってるけど
夜の道を猫背で歩いてる
まるで飼い主を探す犬みたいだな
ガラスに映るのは君の幽霊

化けて
顔色悪い ちゃんと食べてる
怖いどころか心配だよ
寝る前に繋いだ熱い手を 寝起きで開けただるい目も
思い出させてばかり 君は幽霊失格

今日は珍しくまだついてくる
懐かしいとはしゃぎながら部屋のドアを通り抜ける さすが幽霊

抱きしめたとき 触れなくても
ちゃんと伝わるそんな霊感
座って用を足す癖 今でもまだ直らないまま
つくづく犬みたい

せっかくの丑三つ時なのに眠そうで
気づけばいつの間にか寝息を立ててる
まるでこの世のものとは思えない
写真にだけ写る美しさ

分けて
悲しいことも 苦しいことも
怖いどころか嬉しいんだよ
成仏して消えるくらいなら いつまでも恨んでて
なんて言わせる 君は幽霊失格

作詞:尾崎世界観

歌詞の意味・解釈

1番

そんな夜を一人で歩いてる
ふいに後ろで誰かの気配がして
振り向いても誰もいないのはわかってるけど
夜の道を猫背で歩いてる
まるで飼い主を探す犬みたいだな
ガラスに映るのは君の幽霊

曲のはじまりから「そんな夜を」って始めることがポイント。歌詞というものはすごく限られたもの。1曲の中で完結させるにはあまりにも少ない。小説とかに比べると何百分の一くらいの文字数で物語を完結させないといけないので「そんな夜」は聴き手に投げた。

聴き手が想像した方がよっぽど良い夜になる。

これは別楽曲「さっきの話」と同じような手法。

「振り向いても誰もいないのはわかっている」という文は、幽霊という存在を肯定していることをにおわせている。「猫背」は情けない男の描写。

そして猫背だし、犬みたいに着いて行く。まさに情けない男を演出している。

「ガラスに映るのは君の幽霊」は、やっぱりこいつ分かってたんだ。ただのホラーじゃなくて、幽霊というのはその人にとって身近な存在なんだろうなというのを思わせている。

※青枠内は尾崎先生の解説になります。

 

サルー
サルー

なるほど~って感じですよね。個人的に「そんな夜」孤独で静かで薄暗い夜を無意識に想像していました。あなたはどんな夜を想像しましたか?

サビ1

化けて
顔色悪い ちゃんと食べてる
怖いどころか心配だよ
寝る前に繋いだ熱い手を 寝起きで開けただるい目も
思い出させてばかり 君は幽霊失格

「化けた」ではなく「化けて」

これは求めているということ。

「顔色悪い ちゃんと食べてる」は幽霊にいうセリフとは思えない。お母さんのように「大丈夫?」と心配している。

強度がない。

なんでかと言うと、結局幽霊って人間が作りだしているんじゃないかと思っていて、、、それは未練があるから幽霊が出てくる。

恐怖も同じ。暗い道で「こわいなこわいな」と思ったときにそういうシチュエーションになる。それを男女の恋愛感情に当てはめていったら、こういう歌詞になりそうだなと思った。

 

サルー
サルー

めちゃくちゃ凄くて深いですよね。幽霊が出てくるシチュエーションや条件(未練)を男女の恋愛に当てはめているのです。言葉一つとってもセンスが高すぎる…!

2番

今日は珍しくまだついてくる
懐かしいとはしゃぎながら部屋のドアを通り抜ける さすが幽霊

幽霊が家の中に入ってきちゃった。だいぶ砕けた感じになってくる。

幽霊を比喩表現として捉えて考えると、これはいつもよりも君を想う心が強いことを表しているのではないでしょうか。

今は近くにいない君の実像を追いかける主人公は、君のいない現実の中で幽霊を作りだして気を紛らわそうとしている。

 

いつも家の中に入ってこない、つまりいつもは家の中に入る前に君を意識しなくなるのに、今日は家の中に入ってもずっと君のことを考えているのです。

サビ2

抱きしめたとき 触れなくても
ちゃんと伝わるそんな霊感
座って用を足す癖 今でもまだ直らないまま
つくづく犬みたい

ここで「犬」を回収している。

これは「飛び散るからあんた座って用を足しなさい」と言われて、女性に躾けられている。

女性に躾けられた男性が、今でも直らない座って用を足す癖で彼女を思い出しながら「犬みたい」だと思っている。

君は確実にいなくなったはずなのに、いつまでも君の教えを律義に守っている。

 

飼い犬のようになついてしまっていた自分を皮肉に思う反面、いなくなっても自分に憑りついた霊のように纏わりつく君の存在(幽霊)を確かに感じているのでしょう。

 

サルー
サルー

3番以降も怒涛の意味深解説は続いていきます!さらに歌詞を追っていきましょう!

 

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コメント

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