サビ１
いびつでもいい 今日も照らし続けるよ
最後に気づいてもらえなくても
木星も 月も 突き抜けなきゃ
叶わぬ声も触れられないもん
いびつとは、物事の状態が正常でないこと。
この言葉ひとつで、
二人の情景を表しています。
そしてここからが解釈の正念場。
大切なワードは 木星 月
ここから彷彿させられるのは惑星。
この惑星の配置は上の画像のようになっていて
Saturnが土星、Jupiterが木星。
ちなみに月は、地球とセットで動いています。
ここで考える解釈は
君＝土星(サターン)という比喩。
そして、主人公がいるのは地球。
だから、中間地点にある
木星も 月も 突き抜けなきゃ
と言っています。
そうでもしないと会うことすらできない。
計り知れないほど離れてしまった心の距離
が伺えます。
少しだけあなたの住む世界
まわりまわって近づけたときは
震える声に耳澄まして
気まずいくらいで返さないでよ
この距離だって乗り越えられるよね
なんて強気じゃいられないよ
君が土星(サターン)だから、
軌道をまわりまわって近づこうとする。
しかし、軌道の性質上、地球と土星が近づくことはありません。だから
強気じゃいられないよ
と嘆いている。
絶対に近づけない主人公と君。
「サターン」に込められたものが切なすぎます。
では、２番に続きます。
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２番
会うための約束も
タイミング見計らってばかり
君の匂いも あれ
いつのまに変わってた
匂いがいつの間にか変わる。
そんな情景から伝わるのは、まるで君が別人になってしまったような切なさ、君がどんどん知らない人になっていく虚しさ。
超えなきゃ 逃げちゃダメだ
どう思われるが気にしてばかりだ
会わなきゃ 会って聞かなきゃ
目を逸らしたがるのずっと気づいてたよ
目を逸らしたがるのずっと気づいてたよ
ここで分かる悲しい現実。君が持つ主人公への想いは、とうに冷めきってしまっているのです。
でも、信じたくない主人公は「会わなきゃ 会って聞かなきゃ」と微かな希望に想いを乗せようとしています。
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コメント
ちょっと思ったことです。サビの部分なんですけど、最初「木星」となっていたのに、ラスサビで「太陽」となっています。
おそらくこれは、周回軌道上で土星と地球を直線で繋げた時、木星を貫く時はまだかなり近い方です。しかし、太陽を貫く時は距離が1番離れています。なので、心の距離がさらに離れたことを示唆してるのではと思いました。
コメントありがとうございます。そう考えると更に深く切ない内容ですね。素晴らしいです。是非、反映させて頂きます。